ふりにじ。

フリーランス2児の母が、編集ライターをしながら考えたり試したりするブログ

お友達をケガさせてしまった日。とその後。(タロー3歳7カ月)

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今週は、タイトル通り、タローが加害者になる事件が起きてしまった。

はぁ。書くと、加害者なのか。今週前半、迎えに行ったら先生から「男の子同士の小競り合いからケンカになり、園庭の道具で叩いてしまった」と聞いて、血の気が引いた。

幸いお友達のケガは大したことなくて、病院行くほどでもなく2日もしたらバンソーコーも貼ってなかったが、目の上だったので、一歩間違えばたいへんなことにもなりかねない。

当日の夜に相手のお母さんに電話したけど、こっちが動揺して泣きそうになってしまった。「えぇ〜全然!大丈夫です!」といってくれたけど、逆の立場だったらこっちもよほどのことがなければそういうしかないわ。ほんとう、ごめんなさい。

モノで叩くなんて。うちの子に限って、の心境

通常、園では子どもが子どもにちょっとなにかされても、親に「誰々にやられてしまって」とは明かさない(うちの園だけ?)。タローも、前にたとえばお友達に噛み付かれてちょっと跡がついてしまったときとかも、先生から誰にとはいわれなかったし、わたしも気にしてなかった。申し訳ない、止めに入るようにするといってくださるし。

ただ今回は現場にいたベテランの先生に「もう子どもが『誰にやられた』と家で話すだろうし、あとからお母さんが知らなかったら支障があるかもだから双方に話すね」とはじめにいわれた。

状況は、もちろんタローが一方的に悪いわけじゃないようだった。けど、そもそも「道具を武器にしない」と日ごろから先生がいっていて、今日もその場で何度か注意されたのにシャベルだかくまでだかを振り回してて(いや、こう書くと十分悪いな……)、相手の子といさかいが起きたときにそれで叩いてしまったようだ。

……改めて、モノで叩くってよっぽどだね。冷静に文に書いてみると、いくら子どもでも、カッとなってモノをお友達に振り下ろすタローを考えると身震いがする。いつも、原因なくケンカしたり意地悪したりすることはないです、泣いている子にすぐ声をかけたりしてやさしいです、と先生に聞いていたので、余計にショックを受けてしまった。

納得できていない様子のタロー

先生に「最近イライラしたりしてない?」と聞かれたが、そういえば先週から何回か「◯◯くん(今回の子とは違う子)が叩く、やめてといってもやめてくれない」みたいなことを話していた。タローは叩いてないの?なにかケンカの最中じゃなかったの?といっても、そうではないと本人はいう。

でも先生もついてるし、◯◯くんがなにもしてないタローをいきなり一方的に叩くこともあまりないのでは、タローにもなにか原因があるんだろうと思って、先生に相談するほどのことと捉えていなかった。

そのことを話すとともに、でもそれ以上に、わたしがジローに手がかかっているので恒常的に甘え不足でフラストレーションがたまっているというのはあるかも……と思った。それならば、反省すべきはわたしだ。

でも暴力は、3歳男児で戦いごっこフィーバーだから素手はあったとしても、モノで叩くなんていうことはもう絶対にやめてほしい。園を出る前に、ちゃんと話しておこうと思って、あらためてタローに状況を聞いてみた。でも、わたしの顔をちゃんと見ようとしない。

「先生が道具を武器にしないっていってたのに、どうしてやめられなかったの? モノで叩かれたら痛いよね? タローだって叩かれたらいやだよね? ジローやママが叩かれてケガしたらどう思うの?」などと話しても、「でも△△くん(今回の相手の子)も、ごにょごにょ」と言い訳をする。悪かったとわかってはいるけど、どうにも腑に落ちていない様子。

再発防止の対策に焦る

夕飯時にも話したけど、「いまはごはんに集中!」と家で一度もいったことのないことを主張し、話をそらす。でもとにかく再発防止の対策をしなければと、ひとまず翌朝に、おやくそくしてほしいことを紙に書き出した。これだけだと重い気がしたので(甘いのかな)、ついでにわたしが園の持ち物を忘れないように、忘れ物チェックリストも書いた。

それらを玄関に貼り、家を出るときに改めて確認して、登園した。でもぶっちゃけ自分の対応が適切な気がぜんぜんしてなくて、実際にタローにもぜんぜん響いてない気がして、先生に聞いてみようかなと思いつつその日のお迎えに。

すると、今日は小競り合いになりそうなシーンでもちゃんと話して解決できました、という話を聞いた。タローくんはこうなんだよね?◯◯くんはこうなんだね?じゃあこうしようね、と説明したら、納得してくれましたと。

まず、気持ちを受け止める

3歳はちょうど自己主張がそれぞれはっきりしてきて、ちょっとした思い違いからいさかいに発展しやすい。戦いごっこにしても、自分は抜けたつもりでも相手はまだごっこ中で攻撃してきてケンカになって、みたいなことが多い。だから、ある程度は任せても、場合によっては大人が間に入ってそれぞれの気持ちを仲介して、その場で納得できるようにしないといけないと。

先生は「タローくんは理由なく乱暴することなんかないし、話せばちゃんとわかってくれる。昨日はなにか納得できなくてそれが叩くという行動になってしまって、その場で気持ちを消化できなかったのだと思う、こちらも申し訳なかった」といってくださった。それで、ああ、まず気持ちを受け止めることが大事なんだ、とハッとさせられた。

わたしの行動はどうだろう。いやー、文章って残酷ですね、ここまで書き出して、いかにタローの気持ちを無視して「ダメなんだよ!」を押し付けていたことか。実際、この事件以降のタローは若干不安定で、帰るときもちょっとしたことでゴネて号泣したり抱っこで帰るといったりして、仕方なく2年ぶりにタローをエルゴに入れて帰ったり。15kg……徒歩10分でもさすがに腰骨がみしみしいうわ。

甘え不足をなんとかしなければ

結局今週は2度、エルゴで帰りました。でも、どんなかんじ?どんな気持ち?と聞くと「うれしい」というので、いじらしい。どうしても、置かれると泣くジローが優先になってしまってごめん。はぁ。せめて平日週1でも夫が夕飯時に帰宅できたら……ってこれまた違う話題だが(これについても10万字くらい書けそう)。

玄関に貼った「おやくそく」を、家を出るときに健気に読み上げるタロー。「パンダさんが『がんばってね』っていってる!」とうれしそうにしている。そんなこんなで今週は先生とも長々と連絡帳のやりとりが続き、お忙しい中ほんとうに申し訳なく思いつつも、後半には「電車の取り合いになりかけても率先して『みんなでつなげよう!』といい、手持ちの電車が少ない子には分けてあげて、やさしいです」という話にほっとしたりしました。

暴力はいけないよ。やさしい子になってほしい。でも、いやな思いをしてもがまんしなさいとか、納得できなくてもいいんだと思っているわけじゃない。迷いながら、タロー3歳、親3年目、でも願わくば今後のきみとの生活で、加害者になる事件はこれがいちばん悪かったケースになってほしい。

今週取材はなかったのに原稿に没頭してて忙しく、やっと振り返れた@未明。本日の土曜日は、習い事がお休みになったので、ちょっと遠出して親子ともども気晴らしする。まだたった3歳なんだよな、甘えるのが仕事のようなものだよな、といつも忘れないようにしよう。