『ぐりとぐら』は実に216刷だった!!-「絵本とおともだち」展
少し前に知って、かならず行こう!と思ってた「絵本とおともだち」展に行ってきたー。福音館書店の月刊絵本「こどものとも」創刊60周年記念(1956年創刊なので周年は昨年)。
年12冊×60年ぶんの絵本。
階段を降りると『ぞうくんのさんぽ』のぞうくんたちと、ぐりとぐらが迎えてくれました。
ウチには数十冊の絵本があるけど、タローが「よんで〜」とぐりぐら持ってくる率は高い。なのでもう、わたしにもアイドル的存在。まあ、かつてこどもだったときもそうだったのかもしれん。
入ってすぐのパネルには、60年ぶんの月刊絵本の表紙がずらり! このそれぞれに豊かな世界があって、ひとりひとり子どもが想像の羽を広げていると思うと、絵本ってなんてすごい装置なんだろうと感じる。
たまごのくるまと耳萌え!
で、ぜったい行きたかった目当てはコレ。ぐりぐら1作目『ぐりとぐら』に出てくる、たまごのくるまに乗って写真が撮れるというので! 耳つきの帽子かぶって撮りましたw ジローが寝てしまったのが無念!
帽子かわいいよ!
撮影不可だったので写真がないが、会場にはぐりとぐらのお話がどう生まれたかをたどる展示もあり、中川李枝子さんの直筆原稿が……!
大人向けだったからそんなにボリュームあるコーナーじゃなかったけど、ダミー本に実際にテキストとラフスケッチを組み合わせて、見え方や読んだときのリズム感などを何度も精査して直していく工程がよくわかった。
タローはぐりとぐらの部分を、ときによって「タローとジロー」「タローとママ」など変えてくれといってきて、歌っぽい節回しのところで「タロジロ、タロジロ♪」と読んでやるとよろこぶ。
どうすれば子どものこころをつかめるのか、多少の法則はあるのかもしれないけど、この制作の工程を知ると、すごく地道で繊細な工夫の積み重ねなんだとわかった。根底にあるのは、たのしませたいという気持ち、というか愛情なんだな。この絵本を通して心を育んでほしいという、意志なんだと思う。
しょうぼうじどうしゃじぷた もいました。
こちらは『しょうぼうじどうしゃじぷた』の じぷた。これはわたしの母が持っててタローに貸してくれ、ずっと5本の指に入ってる絵本。こんなにメジャーだったとは初めて知った。
ジープを改造した小型消防車の じぷた には、なかなか出動要請がかからない。でもあるとき、どの消防車も行かれない狭い道の奥で火事があり……というストーリー。情けないようなやり場のない思いが晴れていくのが、子どもにもわかるんだと思う。
なお、子どもには関係ないが、この絵本は地の文のフォントはゴシックで、じぷた や ほかの消防車の ぱんぷくん とかの名前だけ明朝なのが地味にツボですw
こちらは『だるまちゃんとかみなりちゃん』から、雲に絵を描いてかみなりの国に貼れるボード。
15時からのお話し会にもちょうど参加できました〜。
会場にはたくさんの絵本と、いろいろグッズも売ってました。むむーねないこだれだTシャツやはり買えばよかったか! ちなみに『ぐりとぐら』は初版1963年、2017年3月付でなんと216刷!! じぷたも146刷。そんな数、絵本以外でなかなか見ない。
13:30くらいに行ったらたまごのくるまも7,8組待ちだったが、少ししたら遅いランチ後の人でどっと混んだ。早めがオススメ。