りんごとラジオとパン工場。(タロー3歳6カ月)
※この文章はすぐ読めます。
保育園でつくった水族館。シャチと、あと見えてないけどジンベエザメがいました。こないだ行った水族館がいたく楽しかったらしい。
他愛ない会話を書き留めておく。
タローとりんご。
りんご半個を三等分してむいた。ふたつをタローにやり、ひとつをわたしが食べる。
「タローもう3歳だから、ふたつ食べる!」
「ママ、もう39歳なんだけど」
ニヤニヤしながら困るタロー。
「ママ、タローより大きいんだけど、タローのほうがたくさん食べるの? ごはんはあんまり食べないのに?」
「タローの3とママの3、おんなじ〜」
と、ニヤニヤのままごまかす。ニヤニヤ〜は彼のお家芸です。
タローとラジオ。
夕飯中はラジオか、タローの好きなCDをよくかける。だいたい30分で、それが終わるまでに食べよう!今日は勝てるかな?!といつも言っているんだが、いつも負ける。
こないだまたCDに負けて、次はラジオにしてというのでJ-waveに切り替えたら「ラジオには負けないぞ〜!」という。
「ラジオには終わりがないんだよ!!」
「ラジオは夜中もやってるからラジオに負けとかないんだよ〜!!」
思わず総ツッコミのわたしと、わかってるのかなんなんだか、ニヤニヤ顔のタロー。直後に夫が帰ってきて、同じツッコミを受けてました。頼むよタロー。
タローとパン工場。
朝、タローが「このパン、どこのこうじょうでつくってるの?」と聞くので「ん?パスコの工場だよ」とマジレスしたら、パスコが聞き慣れないからかスルーして「バタ子さんが」「ジャムおじさんのこうじょうが」とつぶやく。
ご、ごめん……。
こういうやりとり、すぐ忘れてしまうんだよなぁ。
男の子がピンクの花柄好きだっていい。(タロー3歳6カ月)
※この文章は約1分で読めます。
タローのファースト長靴が小さくなって、こないだ新しいのを買った。靴専門のネットショッピングでいくつか選んで、本人に見せたら「このピンクの花柄のがいい」という。何度も念押ししたんだけど「タローお花すきだから」という。
雨の日に足下が明るくなるピンク。
わたしとしては、ピンクの花柄でもまったくかまわない。困るのは買ってから気が変わって「やっぱりやだ!」といわれることだ。これまで、別にピンクや花柄を特別好んでいたわけではなく、どちらかというと青や黒が好きなので、だから念押しした次第。買って1カ月ほどになるけど、いまのところ気に入って履いている。よかった。
考えてみれば、なんで男の子だと青で、女の子だと赤やピンクなんだろうね〜。たぶんそれぞれの好みの統計をとるとそっちに傾くとは思うのだが、環境がそうさせているのか、それともまったくバイアスのない中でも男の子は青を好み女の子はピンクを好むのか、はわからない。
男の子だってかわいいし、女の子だってかっこいい。
ここ数カ月で気になっていたのは、「タローは男の子だから“かっこいい”、女の子は“かわいい”」と、性別によって形容詞を区別するようになったことだ。「かわいいタロー!」というと「かわいいじゃなくて、“かっこいい”!」と訂正される。
なんだろう、少なくとも家庭ではそんな価値観を出してないつもりだし、保育園でもそうは教えてないと思う。絵本とかから、じわじわとそういう概念が浸透してしまうのかしら。
なるべくなら性差で概念を限定してほしくないので、いちいち「かわいい男の子だっているし、かっこいい女の子だっているよ!」と答えている。かっこいいという形容詞には憧れのニュアンスがあり、ちょっと背伸びしてがんばるモチベーションにもなるから、そのへんはうまく使いたいけど、そこで性別を持ち出さないようにしたいと思う。
なんにせよ、気に入ったものを使うのがいちばん!
すわ結婚指輪を飛ばしたか!と思った朝。
※この文章は約1分で読めます。
短いのも書いていこうと思って……。人が1分で読めるのは400〜600字らしいです。
クモを出そうと思ったの、外に。
過酷な0歳育児で痩せてしまって、とうとう結婚指輪までぶかぶかになってしまった。これは落としてしまう前に外しておこうかと、思ってはいたよ、最近。
今朝、夫が出かける前にと思って、バタバタと子どもたちの洋服を片付けてた。ら、小さいクモが出てきてね。手でかこってベランダから庭へ出そうと思ったんですよ。
それで窓を開けて左手をほいっと振った瞬間。ハッッ!指輪が抜けた感じがする……!
しかも、カチンと音がしなかった……ということはベランダではなくその先の庭(マンション1階なんで)に飛んでいったのか。
神様はわたしを見捨てなかった。
いま探すのはとうてい無理だ、でも明るいうちに仕事終わらせて帰宅したとして、果たしてどのくらい探せば見つかるのか。そもそもこの、まったく手入れするよゆうがなく、雑草が元気にもりもり生い茂る庭で見つけるのは絶望的では……?
そんなことが高速で頭をぐるぐるめぐる。「ごめん、指輪、投げちゃった……」とうなだれながら、置くと泣く0歳と「おひざで食べたい〜」と甘える3歳の両方をひざに乗せている夫に謝り、とりあえず時間ないから洋服を片付けよう、とテーブルに戻ったら。
あった、金色の輪っかが! うわ〜ん!!
そのままもう指にはめずに、ネックレスにつけたのでした。もう、この1件で今日はもう店じまいしたい感があるのでした。
この指輪、買ったときに「サイズ変更できません」といわれてたんだよな……どうしようー。
普段、どういうプロセスで原稿を仕上げているか、を書いてみた。
昨日は小雨でしたね。エルゴから手を伸ばして傘の柄を持つジロー、気付けば8カ月。保育園に通い出して、刺激が増えたのもあるのか、いろんなことに興味を持つ度合いがぐっと深まった感じがする。世の中をみる解像度が上がった。ジローはレベルが上がった! でもエルゴから乗り出すから、あぶない。
昨日は作業日で、音声起こしにして20000字の座談会からテーマを抽出して、5000字くらいにまとめるという原稿を書いていた。同席してなかったのでゼロから音声を起こすのにかなり時間がかかったが、100%ビジネス系の内容だったので、理解さえできれば書くのは早かった。ビバ。
原稿を書くプロセスの棚卸しをしたいと思っていて、下書き状態になってたので、一気に仕上げてみる。ブログ、子どものことに偏ってるが、仕事のことも書いていきたい。部下や後輩がいませんので、どなたか同業者の参考になれば!
前提:仕事のほとんどはビジネス系の取材原稿
ビジネス系と、そうでない場合は、かかる時間がけっこう違う気がする。
ここでいうビジネス系とは、
・読む人が「仕事のために/仕事の勉強のために」読む(≒ビジネスパーソン)
もので、
・話す人に明確な意図がある(タイアップなら「このサービスを売りたい」など)
・言葉尻や取材時の雰囲気がそんなに重視されない
といった特徴があります。
わたしの仕事はビジネス系の中でも広告・マーケティング業界を中心にやっていて、ときどき柔らかいものもあるけど、ほとんどが上記のタイプ。なので、理解さえできれば、書くのに2日も3日も悩むということはないです(そんなことフリーでやってたら生計立てられないか……)。
ときどき、これは言葉尻までしっかり音声起こしをして、その人が使った言葉に沿って組み立てていかないといけないなと思うのは、クリエイターの原稿です。わたしの仕事の場合、広告をつくる人、ですね。企業の課題を受けて、それに対して右脳的に応えようとする人。あるいは、いまどういう社会課題があるのかを、感覚的に探ろうとしている人たち。これは、かかる時間を1.5倍、見積ります。
逆に、わたしが考えるビジネス系以外の原稿っていうのは、
・読む人がごく一般の人/余暇に読む、娯楽・息抜きとして読むもの
・芸能人や文化人のインタビュー(その人のファンが読むような)
かなー。
ファンが読むような場合、その人の言葉選びとか、どういう質問にはちょっと考えて回答したっぽいのか、みたいな息づかいを感じられるのが大事かなと思うので、けっこう慎重になるような気がする。もしわたしがやる場合は、だけど。
1.音声を起こす
では、実プロセスに入ります。まず、音声起こし、する。3パターンあります。
1) 取材に同席し、自分がインタビュアーでない場合
その場でPCで打っていきます。インタビュイー(取材相手)の話すスピードや話し方にもよるけど、ビジネス系だと8割方、話した言葉のまま内容をメモできる(慣れもある)。聞き取れなかったところは「・・・」と書き、あとで聞き直す。内容が理解できなかったところは「★」など打ち込んでおいて、最後に質問し確認する。
ただし、まれに、その場でPCをぱちぱちやるのを好まれないことがある。のでシート(下:こんなやつ)など使ってるけど、インタビュイーがわりと高齢の場合や、その人の思想を聞く(考えながらしゃべってもらう)場合、あるいは対談などでその場のくだけた雰囲気が重要な場合なんかは、遠慮することもある。
そういう場合はノートに手書きでメモするけど、字が汚いから後日見直すことはないw 取材の最後に、理解できなかった内容がなかったかを確認するときだけに使う。
だいたい起こせていたら、後日の聞き直しは「・・・」の箇所だけで済むと最短。ざっと聞けば拾える場合は1時間インタビューで1時間以内。早口だった、言葉尻が重要だ、という場合は2時間くらいやはりかかる。
2) 自分がインタビュアーの場合
後日、音声をゼロから起こします。ざっくり、1時間インタビューで2−3時間。聞きやすい話し方なら速い。
3) 取材に同席していない場合
これも作業的には2と同じ。ただ、同席してないから話の内容を知らないので、自分が聞き手になって理解している分だけ、2のほうが起こすのが速いかも。
※これがクリエイター取材などだと、言葉尻や「うーん、そうですね」みたいな相づちまで起こすので、5時間くらいかかることも!ぎゃーん。
音声起こしをゼロからやるのは、正直時間がすごくかかる。なのでなるべく減らしたいんだけど、取材の日時がほかの案件とかぶってしまったが断るには惜しい(担当したい)案件だったり、17時以降の案件は、この方法をとる。それに、0歳3歳が急な発熱で行かれない!という場合にも、3.の対応をさせてもらうことがあるので、その点は仕事の柔軟性の恩恵を感じている。
(編集部など発注者には、万が一こういうことがあります、と事前に理解してもらってます)
音声起こしは外注できないかな……と思うこと早3年くらい経つんですが、うまい解決策が見つかってない。1時間で1万円くらいだったかな。金額はともかく、機密のことと、業界用語がわからないんじゃないかと。結局あとからわたしが聞き直すなら、同じかな、と。
うまい使い方してるライターさんいたら、教えてください!
2.重要な箇所を抽出する
音声起こしが終わったら。頭からざーっと読みながら、「重要だ/ここは入れたい」という箇所にアンダーラインを引いていきます。これはあまり悩まずに、原稿の主旨に合致している部分+自分が印象に残っている部分など、どんどん引いていく。
3.構成を固める
ここまできたら、PCの左半分に音声起こしのファイル、右半分に本原稿を書くワードファイルを開き、原稿ファイルのほうに書き込んでいきます。
原稿のファイルはなんでもいいけど過去の原稿をコピペして、タイトルやリードなどを仮で入れておく。思いついたら書き込んでおく。
で、原稿ファイルのほうに、左側の音声起こしをアンダーライン箇所を中心にまた頭から見直して、章立て(小見出し立て)を書いていきます。これが最初の地図。
以下、仮。
1.本サービスを取り巻く環境
・当時の市場の状況と課題
・もうスペックを訴えても売れない、ファンづくりが課題
2.この時代にメッセージが伝わることとは?
・そもそも人間は〜〜という特性がある
・企業にとっては〜〜〜が重要、そのソリューションは〜〜〜
3.具体的な開発プロセスと難点
・〜〜〜
みたいな。だいたい3つ4つになる。メディアによって、500wごと小見出しを入れて6小見出し構成、などフォーマットが決まっている場合は、この時点で6つに割っておく。
いったん書いてみて、こぼれた項目は、たとえばこの話は1のココにくっつけたらいいかな、など考えて項目を移動させる場合もある。
4.書く
2+3で1時間くらいかなー。あとは、書くのみ。
基本、構成に沿って頭から書いていくけど、柔軟に入れ替えなどしていく。この話はこの文脈にくっつけたほうがいい、くっつけられそう、みたいな。
また、ほぼ100%、目標文字数には収まらない。まあそれは想定内なのでね。3000字原稿と思っても4000、5000……5000になるとちょっと厳しいかなー、2割オーバーくらいでいったん仕上げておく。ちなみにざっくり、1000字1時間くらいかかる。
なので、書きながら文字量は随時チェックする。4000字原稿で小見出し5つなら1パート800字だから、ひとつ書き上がった時点で800を大幅に越えてたら、そこでいったん見直す。
ひとまず最後まで書けたら、もう一度音声起こしと頭から突き合わせて、さっきアンダーラインを引いたところで抜けがないか確認する。抜けがあったらどこかに入れ込む。
5.削る
規定の文字量まで、削ります。ごりごり削る。以下のようなところがないか目をさらのようにして見直す。
・言い回しが冗長、重複
・もっと短い、違う言葉で言い換えられる
・不要(〜ということがあったんです、などの「という」とかが要注意)
・無駄、蛇足なエピソードや比喩
ちなみに、Webの仕事が多いけど、雑誌など紙媒体の場合は、18字詰めなど1行あたりの字詰めに合わせて行数でみる。そうすると、1行に1文字しかない!この1字のせいで1行くってる!みたいなところを重点的に解消していく。
〜〜〜でし
た。
みたいなのの「た」を、泣き別れというのですが、Webのみの人は知らないかも。もう死語なのかしら。ノー泣き別れ。
たとえわたしの手を離れてから、いろんな人が介在してまたこの字組みが崩れていくとしても、いいのです。提出時点でひとまず完璧にしたい。
たまに、紙媒体で「自社の社名はぜったい2行にまたがらせないで」というオーダーもあったりします。そういう場合は、まあゲラで直しますね。どうしても変わってきちゃうので。
6.最後に手直し
以下のような点で、原稿内の言語検索をしながら、最終手直し。
・削った結果、元々の文脈とズレてきてないか?
最後もう一回、音声起こしと突き合わせます。話者が「そういう意味で言ってない」と絶対ならないように。
・印象的な表現を二度使っていないか?
「華開いた」「挑戦したい」
……みたいな、ちょい強めだったり意図的に強調のために使っている表現が同じ原稿に二度三度出てくると、インパクトが薄れて機能しなくなるし、かっこ悪い。
でも、その表現がたぶんそのとき気に入っていたり、取材時の印象が強くて使っているので、気付かず二度くらい書いちゃってることがよくある。ので、いちばん使いたいところ以外の表現は別の言葉に書き換える。「挑戦したい」なら、いちばんその人が強調してたところだけ残して、ほかは「こういうことにも取り組んでいきたいですね」とかにする。
・同じ表現を近いところで使っていないか?
「とても」とか「期待」とか、使いがち。なんだろうもっとある気がするが。
・言葉の統一
同じ人が自社のことを「僕ら」といってたり「我々」といってたり、混在してないか。
・体現止めの量
会話調のインタビューは基本ですますだけど、たまに「〜したい。」とか、「〜〜なんだ。そう思ったんです」みたいに、体現止めが入るとリズムが生まれるし、目立つ。でも多すぎるとダメなので、そのへんをみる。
・全体のリズム
ここまでくるとかなり感覚的だけど。音読に近い感じで読んでみて、スムーズにいかないところを直す。
ちなみに案外5と6の作業が時間かかる、ときに4と同じくらいかかることも( ꒪⌓꒪)
*****
以上です!長い。さくっと書くつもりが。
えーと、あまり推敲の時間が取れてない文章というのはこういうことになるわけで。でもWeb記事が主流になって、「2000字に収めて!」みたいなオーダーが本当に少なくなって、そもそもそういうのができるライターも少なくなっているいま、Webの記事って本当に長い。
以前は、長い原稿はそれだけ離脱者が多い、と思ってたけど、最近はそうとも言えない気がしている。なぜなら、読んでいる側もボーッとお気楽モードで読んでることが多くなってきたから。そうすると、同じ情報量でもごりごり詰めた2000字にするより、多少ふわふわ感を残した4000字のほうが、受け入れやすい、目にやさしいのかも。と思う今日このごろ。このテーマはまた書くー。
ICレコーダーは歴代オリンパスです。自宅にはテープレコーダーもあるよ!ほんとう、過去の機械になってしまったが、テレコ好きですフォルムとか。
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GWは看病してた。母のアイデンティティーとは。
抱っこから 下ろした瞬間 泣くジロー
有袋類なら まだラクなのかも!
GWみなさまいかがお過ごしでしたか……ウチはずっと夫が出張で、2日夕方から高熱を出してたジローの看病をしておりました( ꒪⌓꒪) まぁ、下ろすと泣くのは平時からの仕様ですけど。写真は発熱を知らず2日夕方に急いで帰ってるときのです。ぎゃーん。
乳児は7カ月から熱を出す!
翌日40℃近くなったから、さすがに救急に行ったよね。インフルではなく鼻風邪だろうとの診断で、熱の割に意識もはっきりとして元気だったからよかったが、結局熱は三日三晩つづいた。
解熱剤を使って下がってはまた上がり、を4回繰り返し、これいつまで繰り返すのか、熱を出しきったほうがいいのかという気もして、3日目の晩に解熱剤を使わず両脇の下に熱さまシートを貼っておいたら翌朝平熱になってた! 解熱剤不使用のせいというより、単に治るタイミングだったのかもしれないが。
思えばタローも7カ月になって熱を出し始めた。乳児は生後半年で免疫が切れるというけど(胎内で母体から移行したものか、生後に母乳から移行したものかちょっとわからなかったが)ウチは2人とも7カ月で熱デビュー……。あ、熱さまシートも冷えピタも子供用のさらに下にベビー用があるよ。
やる気みなぎる月曜。
いやー昨日の月曜は久々に1日仕事ができた。なんか、強化ギプスをはずした気分w クリエイターがアーティストについて語る、みたいな右脳度たかい原稿を書く予定だったので余計に腕が鳴り。没頭しきって夕方出せた。
ジローが生まれてからほんとうに時間がなくて(いまもジローをラッコ状態で抱っこ寝してるわけだが@明け方)、気づけば母としての時間と仕事の時間しかない。
あとは歯を磨くとか、ヒトとして最低限の時間w 食べるのすら、ごはん出しても自分が食べるのがままならないから、つくった本人はゼリー飲料で済ませたくなる。
美しいママのスタイルとは。
土曜朝にジローの熱が下がり、日曜は久々に本屋に行けた。ら、VERY増刊の「東京Mama Style」なる雑誌が目に留まった。
井川遥さんはそれは美しく、ママだからといってとてもひとくくりにはできない畏れ多いひれ伏すって感じなんだが、一方で、仕事と母以外の自分がいないと思ってたとこだったので、いまのわたしにはママ成分が強烈に感じた。
子どもが生まれてからたしかにライフスタイルはガラッと変わって、時間の使い方も休みの過ごし方も優先順位も前とはまったく違う。元々、夜毎遊んでたほうじゃないけど、っていうか仕事ばっかりしてたけどw、それもまぁ保育園のお迎えという最重要約束を前に強制終了するのです。ウチの園は連絡すれば延びても寛容だけど、それしつづけてるとキリがないから。
母になる前からわたしはわたしだった。
でも、ライフスタイルは変わったけど、わたし自身がすごく変わったかというとそうでもない。昔からドラマが好きでお笑いが好きで、カラオケとお酒が好きで、旅行が好きで、ちょっと流行ってるとこはのぞいてみたい。
母にはなったけど、子どもはもちろんかわいいし責任持って育てるんだけど、それも、3割くらいは「未知の生き物を観察する感」がある。生物学科出身なんでw、これも元々のアイデンティティーといえばそうだ。
そういうことを、砂場の棒倒しみたいに24時間からまず育児の時間が否応なしにごっそり持っていかれ、あまった時間であくせく仕事のやりくりをして家事して、ってやってると見失ってしまう。
個人として、大人として。
ぎゃーんここまで書いてて夫の話が出張以外出てこないよ! 世間ではザ・少年な旦那さんとか非協力的な旦那さんなどのケースを耳にしますが、ウチはまったくわたしのほうがダメ人間で、夫はできた人です。
そんな夫と結婚したとき、家族にはなったけど、家族になったことが重要ではなくて。あれ、いやそれも重要なんだけど、根本は一対一の個人として向き合っていて、そのほうが人生においてより重要なんだろうと思う。
結婚の延長上で母になっただけで、その発端は個人のわたしだった。海外に1,2回しか行ったことなかった夫をローマでの年越しだとかポルトガルのロカ岬だとかに連れ回し、昼からビールを飲んだ(夫はたぶん昼からは飲まなかったw)。
いま日常の中でかろうじて夫と話せる時間も、どうしても子どものことや連絡事項なんかになっちゃうから、ちょっと春からフルタイム復帰した身としてはなるべく夫と平日外ランチとかして、子ども以外の話をしたい。
ママのアイデンティティー・クライシスってけっこう多いと思うんだけど、そしてその立て直し方は人それぞれだろうけど、時間が十分に取れないなかで個人としての感覚を取り戻すには、夫と話すのが有効な気がした。GWずーっと子どもと過ごし、家の中で靴下がいらない陽気になったらペディキュアがはげてるのがとっても目につく中、そんなことを考えた次第です。井川遥さんもペディキュアにあっと思うことなんかあるんだろうか……たぶんないね!
ダメなことはダメだけど、親には萎縮しないでほしい。(タロー3歳5カ月)
タローはパンが好き。親も朝がパン食だから、ごはんを食べさせようにも限界があろうと、朝はパンなのだが、今朝は昨日買うのを忘れてしまった。仕方なく、のパンケーキ。
いちごは乗っけただけです。卵と小麦粉と豆乳、きび砂糖とベーキングパウダー少しのパンケーキは素朴な甘さで、わたしは好きです。急いで食べながら、昨晩のタローにわたしがマジ泣きした件をしみじみ思い返していた。
遅れてきたタローのイヤイヤ期。
よく、魔の2歳児というが、タローの2歳のときは聞くほど苦労したことがなかった。イヤイヤというか、自己主張はするようになったけど、理不尽なことでへそを曲げたりゴネたり泣きわめいたり、ということはあんまりなかった。
ジローが生まれることも、複雑な時期だからちょっと心配だなと思っていたが、意地悪したり嫉妬したりという赤ちゃん返り的なことは一切なく。とってもとってもかわいがっている。
でも3歳も折り返しのここへ来て、そうだなあこの1−2カ月かな、本当にわたしのいうことはなんでもかんでもやだ!というくらい主張が多くなった。それが目的というより、ゴネることが目的みたいな。
まあ、降ろすと怪獣化するジローをわたしがつねに抱っこしてるし、ジロー自体にはイライラの矛先が向かっていないがたぶんフラストレーションもあるのだろう。それがワガママという形で出てきているのかもしれないと思うので、絶対に許可できないこと(たとえば外から帰ってきて「手を洗うのやだ!」とか)以外はなるべくきいてやっている。というか、ゴネられるほうが面倒で、両目をつぶっていうとおりにしている。
「ぜんぶぜーんぶやだ!!」の真意。
ときには理不尽すぎてこっちがキレることもある。「納豆はタローが混ぜる!ごはんにかけるのはママやって!スプーンじゃやだ、お箸でやって!」とか。もう、いちゃもん甚だしいよ。
思えばおとといくらいも、どうでもいいことでゴネてわたしがそれを聞かなかったら叩いてきて、わたしにも夫にも叱られたタロー。昨晩は夫不在で、「炊き込みごはんやだ!」とまたゴネてまたわたしを叩き、「ママやだ!ぜんぶぜーんぶやだ!!」といってさらに蹴ってきた。ダメというのに2発目も。
食べ物に文句をいうのは見過ごせないし、暴力は当然ダメなので、これはがっつりお灸を据えないといけないと思ったけど、目には目を的に怒鳴っても、たぶん伝わらない。同時に「ぜんぶぜーんぶやだ!!」というのはよっぽどで、たぶん炊き込みごはんのことだけではないから、その気持ち自体は受け止めてやりたい。ただ、わたしの感情的にもこの1−2カ月分のイライラが募ってて、爆発寸前。
それで、がんばって冷静になりw、叩いたり蹴ったりしてはいけない、ママは悲しい。ママのことがきらいなのか、ということを静かに伝えたら、恣意的にではないけど涙が出てきてマジ泣きしてしまった。わたしが。
謝らせるのは簡単、理解させるのは難しい。
謝って!とか、なんていうの?!と怒ってごめんなさいといわせるのは簡単だ。でも、それはその場しのぎだし、イヤイヤといってもいいけど暴力にうったえるのはダメだとわかってほしかった。
わたしが泣いたらタローはびっくりしたようで、本当にわるかったと思ったのか、ママきらいじゃない、蹴ってごめんなさいと自分から謝ってきた。
わたしも涙が出たら、なんだか気持ちがすっと落ち着いた。0歳を抱っこ紐に入れ、あとから気づいたが外から帰ってストールもしたままで3歳児にマジ泣きする39歳っていうのも、もう笑えるっていうか。
自分から謝ったのでそこでもう水に流して、タローのごはんを出してからジローをお風呂に入れるため台所にいたら、タローが「お願いがある、こっちにきて」とわたしを呼ぶ。
なにかと思ったら改めて「蹴ってごめんなさい」という。わかったよ、もういいよといって台所に戻るとまた呼ばれ「ママいつも、ごはんつくってくれて、ありがとう」というのでいじらしい。なんか、泣いてごめん。
最終的に「服がかわいい」と機嫌をとるタローw
基本的にタローはいい子で、手を洗わない!といってもまあ説明すれば最後には洗うし、アホ男子丸出しだけどお友達やジローや小さい子にやさしい。保育園の先生にも、最近の様子を伝えると、園ではいい子だしがんばってるからその反動もあるのかも、といわれたりする。
だから毎日毎日叱ってしまう一方で、親にはワガママをいえる環境にしてやりたいという思いもある。わたしが長子でめちゃくちゃひねくれて育ってることもあり……。わたしも夫も長子なので、ときどき同じく最初の子のタローにきびしくしすぎてるかな、という気がする。
3度目に呼ばれたときは「ママ、そのお花のお洋服、かわいい」というww なにか、さらに機嫌を取らなくてはと思わせたのかも。涙もどーだろ良し悪しか、と噴き出しつつ反省したのだった。
食べさせて!とダイニングから声がする。わたしも、食べさせるかはともかく、ジローのお風呂なんかでなかなかごはんの時間にそばについててやれないのはいけないなと思ってる。要タイムマネジメント。
さー、また叩いたり蹴ったりしないか、この日のことを覚えてるかは、またしばらく後の話……。
『ぐりとぐら』は実に216刷だった!!-「絵本とおともだち」展
少し前に知って、かならず行こう!と思ってた「絵本とおともだち」展に行ってきたー。福音館書店の月刊絵本「こどものとも」創刊60周年記念(1956年創刊なので周年は昨年)。
年12冊×60年ぶんの絵本。
階段を降りると『ぞうくんのさんぽ』のぞうくんたちと、ぐりとぐらが迎えてくれました。
ウチには数十冊の絵本があるけど、タローが「よんで〜」とぐりぐら持ってくる率は高い。なのでもう、わたしにもアイドル的存在。まあ、かつてこどもだったときもそうだったのかもしれん。
入ってすぐのパネルには、60年ぶんの月刊絵本の表紙がずらり! このそれぞれに豊かな世界があって、ひとりひとり子どもが想像の羽を広げていると思うと、絵本ってなんてすごい装置なんだろうと感じる。
たまごのくるまと耳萌え!
で、ぜったい行きたかった目当てはコレ。ぐりぐら1作目『ぐりとぐら』に出てくる、たまごのくるまに乗って写真が撮れるというので! 耳つきの帽子かぶって撮りましたw ジローが寝てしまったのが無念!
帽子かわいいよ!
撮影不可だったので写真がないが、会場にはぐりとぐらのお話がどう生まれたかをたどる展示もあり、中川李枝子さんの直筆原稿が……!
大人向けだったからそんなにボリュームあるコーナーじゃなかったけど、ダミー本に実際にテキストとラフスケッチを組み合わせて、見え方や読んだときのリズム感などを何度も精査して直していく工程がよくわかった。
タローはぐりとぐらの部分を、ときによって「タローとジロー」「タローとママ」など変えてくれといってきて、歌っぽい節回しのところで「タロジロ、タロジロ♪」と読んでやるとよろこぶ。
どうすれば子どものこころをつかめるのか、多少の法則はあるのかもしれないけど、この制作の工程を知ると、すごく地道で繊細な工夫の積み重ねなんだとわかった。根底にあるのは、たのしませたいという気持ち、というか愛情なんだな。この絵本を通して心を育んでほしいという、意志なんだと思う。
しょうぼうじどうしゃじぷた もいました。
こちらは『しょうぼうじどうしゃじぷた』の じぷた。これはわたしの母が持っててタローに貸してくれ、ずっと5本の指に入ってる絵本。こんなにメジャーだったとは初めて知った。
ジープを改造した小型消防車の じぷた には、なかなか出動要請がかからない。でもあるとき、どの消防車も行かれない狭い道の奥で火事があり……というストーリー。情けないようなやり場のない思いが晴れていくのが、子どもにもわかるんだと思う。
なお、子どもには関係ないが、この絵本は地の文のフォントはゴシックで、じぷた や ほかの消防車の ぱんぷくん とかの名前だけ明朝なのが地味にツボですw
こちらは『だるまちゃんとかみなりちゃん』から、雲に絵を描いてかみなりの国に貼れるボード。
15時からのお話し会にもちょうど参加できました〜。
会場にはたくさんの絵本と、いろいろグッズも売ってました。むむーねないこだれだTシャツやはり買えばよかったか! ちなみに『ぐりとぐら』は初版1963年、2017年3月付でなんと216刷!! じぷたも146刷。そんな数、絵本以外でなかなか見ない。
13:30くらいに行ったらたまごのくるまも7,8組待ちだったが、少ししたら遅いランチ後の人でどっと混んだ。早めがオススメ。